コストアップの理由 その3 数種の原石の価格高騰

 

写真は2012年のころの埋め立て中の#623のメイン採石場です。今回の話題に合う写真であろうと思い挿入させていただきました。どうでしょう?

今年の春節前後に輸入品の卸値の値上げをしている石材商社が結構あるかと思います。

理由は、・・・・

・人民元-米ドルの為替・人民元高

・船会社からの値上げ要請

・※(特に福建省)原石の単価が高騰している石種の値上げ

 

こんな感じです。そのうちの一番下の原石価格の高騰についてです。

一番あてはまるのは福建省の外柵に使われている売れ筋の数種類です。

#623 新#623(#1218) #688 AG98あたりです。材料が少なくなっているので需要と供給のバランスで高騰しているのでしょう。

#623:ある原石市場では10,000㎥ほどの在庫ですが墓石材として良さそうな材料は2,000㎥程度。原石の単価が上がり、材質が悪くなるので歩留まりも悪くなる。結果的に品物の単価は上がってしまっています。切単価で〇ドル以上あがっているそうです。

#688:ある市場ではのこり2,000㎥ほど。昨年、広東省の業者が福建省の#688長尺の原石を相場の倍以上の単価で買いあさっていったので大きなもの、長いものの注文は気を付けた方が良いとのことです。

新#623(#1218):いま市場で仕入れるのは非常に困難。業界全体でもそれほど残っていないと言う人もいます。在庫を持っている工場に注文を出しているという状態です。

AG98:具体的な数字は出ないですがこの石も少なく、今年後半には大幅な値上げが予想されているそうです。

※以上のような感じです。ですから上記の数種類の石材のコストアップはトリプルパンチだということです。卸値もおおむね上がってしまっているかと思います。

※上記の内容は福建省のある会社から弊社が得た情報ですので業界全体を網羅したものではありません。あくまでも参考程度にとらえて頂けますようお願い致します。

基本的には福建省以外の石材で今後安定して使っていける石材をみんなでがんばって探しましょーーーということでしょう。

長文をお読みいただきありがとうございました。