賽銭箱の台の加工。
カットの担当の原田さんです。ベテラン職人です。
大口径切削機で原石から切ったあとは、24インチの小さな切削機(オフカット)で側面の切削。
末広がりになるような斜めカットです。
果たして、どう仕上がりますでしょうか。
Just another 静岡の南藁科で働く、墓石・石材店:石材加工や石材販売を行っているイシフクグループの社長ブログです。国内屈指の圧縮強度・耐久性を誇る滝根御影(みかげ)を採石・加工販売いたしております。WordPress site
賽銭箱の台の加工。
カットの担当の原田さんです。ベテラン職人です。
大口径切削機で原石から切ったあとは、24インチの小さな切削機(オフカット)で側面の切削。
末広がりになるような斜めカットです。
果たして、どう仕上がりますでしょうか。
第三回お墓未来プロジェクトの後半の講師は静岡の佐野さんでした。
日本石材産業協会の副会長も務め、何かと困りごとは佐野さんが解決していることがあるようで、皆様が大変助かっているそうです。エンディング産業展でのセミナー中のライブのオンラインアンケートは佐野さんがつくっていたと聞いています。でも「デジタル担当」と呼ぶのはやめてほしいと言われます。失礼いたしました。(‘◇’)ゞ
佐野石材さんの活動内容が多すぎて、まったく同じようにやるのは難しいと思いますが、高齢者のサポート事業、まちゼミ、地域イベントへの参加、石仏探検ツアーなど、地域の皆さんとの密着をとおしてのお墓、石、終活の啓蒙活動は、どれかひとつならできるのではないかと思います。全部は無理でしょ、ふつう。いつ寝ているんだろうか。
また、ただいろいろ頑張っているだけでなく、活動についての目的や意味をしっかり頭の中で整理し、成果の振り返りもするようにしているとのことです。
いろいろやりすぎで死んでしまうんではないかと思う佐野さんですが、ピンピンに元気でお酒も水のように飲まれます。
20~30分の1ぐらい真似させていただきます。ありがとうございました。
先週、思い立ってある人のお墓にお参りしました。
今回は4回目ぐらいのお参りでした。
突然亡くなった人でしたので初めてお参りした時は、字が刻まれていたのを見て、「やっぱしこのおっさん死んでた」と思いました。本当に亡くなっていたなあ。
石の仕事での取引はほとんどありませんでした(注文もらっても指示が細かすぎて儲からないから要らなかったです)が、会ったときはとても歓待してくださいました。昼間っから焼肉行くかと何度も言われました。昼から焼肉はよしましょうよ。一日終わっちゃいますよ。
数人の人から聞く限り、この人は資産のある人なのでお金には困っていない人だそうでした。でもいつも新しい商売のことを考えており、その話題には僕も楽しく会話させていただきました。実際にサイドビジネスは2、3やっていたと思います。察するに、「裸一貫の自分でも卓越できる」ことをいつも表現したかった人ではなかろうかと思います。
おそらく18年前に、「一緒に工場やらないか。お前は資本1万円入れてくれればいいから。イシフクの営業やりながらでいいからやろうぜ。」と言われ、工場のコンセプトや当時の人材、めぼしのついた工場など魅力が揃っていたので僕も結構乗り気でした。ビジネスモデルはこの人と僕との会話の中で出てきたものだったと記憶しています。
でも間もなくいろいろあり自分が今の会社の代表になってしまったのでこの話はなくなりました。この話、1年早けりゃな~。
そんな思い出を共有した人でした。
極楽でも浮浪雲みたいにいてください。25年後、またあっちの厦門であそびましょう。
「地震で倒れないお墓づくりを考える」と題し、昨日、(一社)日本石材産業協会の墓石部会が静岡市内で開かれました。
先週、業界の5団体の協力で七尾市の災害復旧支援の作業をしてきた様子も見せていただき、どのような施工が地震に強かったのか、昔ながらのやり方がどのように通用したのか、接着剤がどのように活用されていたか、また機能が果たせなかったのか、など勉強になりました。
今回、弊社の工事部は参加しなかったので、自分の方から彼らに報告しなければと思います。
静岡の下村支部長、また静岡支部の皆様、お疲れさまでした。
こうやって向上心を持って石材店さんたちが頑張っているところが、SNSだけでも良いので一般の皆さんに伝わったら良いのに、と節に思うところでした。
月曜日は全国石材技能士会の総会が福島県の郡山で開かれました。
全国的に実績のある有名な方が揃っています。この方たちの力で技能グランプリや各地の技能検定が運営されているのですね。
講演は安積国造神社の宮司さん。安積艮斎先生のご子孫です。艮斎先生は吉田松陰など明治維新の時代に活躍した人たちに教えを説いたことで有名な人です。
僕もこの神社は何度もお参りしたことがあります。超まちなかです。会場のホテルから歩いて3分。
懇親会も盛大。活気は大切ですね。
福島商業のチアリーダー部が余興で呼ばれるってすごい。
翌日は江持石の採石場と白河の小峰城を見学するという有意義なツアーもありました。
あらためて全国団体はすごいなと思います。
・・・・・・・良いものをつくれば売れるという簡単な時代ではないですが、もし万が一、中国が台湾を攻撃するようなことがあって輸入ができなくなったら、こういった活動が生きるかもしれません。サポートしていきたいですね。
浮金石の工場です。画像はGW前のものです。
工場に在庫されていた原石の外寸を計算すると1000才程度ありましたが、この石は切削、磨きをしてみないと売り物になるかどうかがはっきりしない石ですので、時間がかかる石です。
だいたいは切削面までで様子がわかるのですが、磨いたときに細いキズが出てくる時があるんです。僕がイシフクに入社した26年前の時点で、すでに浮金石は磨き製品しか卸売りはしていなかったと思います。そうでなければノークレームでした。
昔でしたら注文よりも1寸ぐらい大きく切削しておき、磨いたときにキズが出てももう一回切ればキズはずせるようにしていたところ、まれに図面よりプラスはいっさいダメ、マイナスも2ミリまでといった依頼が来るのでそこで一気に成材率が下がる。だから、より高く売らないといけなくなる。それはクンナムなど外国材の黒みかげも一緒ですかね。
メーカーさんからは、しばらく浮金石の供給状況はきびしいのでその都度確認の連絡を取ってくださいとのことです。
今はむずかしい状態ですが、また状況も良くなると思いますので、商品のラインナップからははずさず、我慢してお待ちください。
先日、おこがましいことに「良い石とは」というテーマでこのブログに書こうと思ったのですが、難しかったので中途半端になりました。
下記の文章は、10年近く前、(一社)日本石材産業協会の輸入卸商部会の部会長を務めていた時に、一般の消費者の方から来た問い合わせに対し答えた文章を少しアレンジしたものです。輸入の石材でしたので僕の方で対応のメッセージをつくったのだと記憶しております。
こちらの方は「河北山崎は短期間で変色する石なのか・中国の工場で修正、着色するのはいかがなものか」といったところがメインの問い合わせだったような気がします。
◇輸入された石材の中に、石に着色、染色をすることで粗悪な石材を高価な石に近い色味に変色させるといったような事例が過去10年位の間にあるか。
まず、前提として「粗悪な石」とは何か
〇最低、あってはいけない粗悪な墓石とは
ⅰ大きくひびが入って石が大きく崩れそう、事故の可能性がある墓石
ⅱ石材への薬品などの塗布により、舌でなめたり触ったときに人体の健康に影響がある墓石
このあたりです。
ⅱに関しては業界団体で、数年前に中国から輸入された数枚の石材のサンプルの磨き面について、数種類のもの(硫黄、亜鉛、水銀など)が日本の基準値以上かどうかを調べた結果、問題ありませんでした。
今回のご質問についての「粗悪な石」とは、ここ数十年の間に日本の墓石業者が作ってきた価値観からくるものと解釈いたします。
石の種類にもよりますが、例えば「石の色が薄い」「石の模様がまだら」「玉模様が目立つ」といったことでしょうか。
そういったものを海外から日本へ出荷する前に染色、着色するといったことはあります。
ただその行為や品物が「粗悪」かどうかは上記のとおり、一概に言えることではありません。
あくまでも提供する石材店がしっかり説明し、消費者の方の了承の上であれば悪いとは言い切れないのではないでしょうか。
3.墓石の色が薄くなった(元々黒かったのにグレーになっている)というようなクレームが石材業者に寄せられることはあるか。
短期間での変色の可能性が高い石材を墓石として販売する際、石材店からのしっかりした説明が不足した場合、もしくは消費者の認識、理解が不足していた場合、クレームになる可能性があります。
※河北山崎の墓石の中には短期間の間に激しく変色(色が淡くなる)する墓石もそうでない墓石もあります。
※短期間で変色することが趣があって良いとされている石材:本小松(神奈川県産)、伊達冠(宮城県産)
※すべての石材は変色します。あとは石材店様と消費者の方とのコミュニケーションで価値観が決まると考えていただいたら良いかと思います。
こんな回答でした。
簡略すると、はっきりしているのは下記3点でしょうか。
1、大きく亀裂が入っているなど事故の可能性がある石碑は良くない、要対応
2、危険な薬品が石碑に塗布され、人体の健康に影響がある場合、要対応
3、石材の模様、石材の経年変化、加工工程において修正、着色などを行うことなどを善し悪しに論じるかどうかはケースバイケース
これらの3点にあてはまらなければ全部良い石ってことですよね。
吸水率が低い、圧縮強度が高いなどのスペックも石材店さんと施主様との話の流れによって良し悪しに論じられる場合が多々あるでしょう。
できたらスペックよりブランド(会社または人など)で売りたいですね。
・・・・・・・・業界を代表しての答えということになりますので結構時間をかけて回答したのを覚えています。
皆様、宜しければ屈託のないご意見、ご指導、宜しくお願いいたします。
が、あまりひどいのはご勘弁くださいね。
こちらも耳の痛いお話かもしれませんが、建設業許可。
公共工事や大きな建物にかかわる石工事をうけなければ取らなくても良いのか。
500万円以上の工事を請けるには建設業の許可は必要になります。
ですから庵治細目を使う墓石建立工事になると、建設業許可を持っていないと危険ということになります。
どうでしょうか・・・・・・・・・
ある石工事専門の業者さんのお話を聞くことがありました。
墓石や記念碑の建立工事は建設業か・・・・・・
「石製品の納品」であって工事ではないのか・・・・・・
微妙な解釈をする人もいますが、やはり建設業と見られるだろうと。
いま、製造業としての労災番号を持っている石材店さんは多いかと思いまうが、
建設業の労災番号はいかがでしょうか。
弊社は当然、建設業の許可を取っていますので、あります。
建設業の労災番号は建設業の許可を取らなくても取れるようです。
まだ自分としても石材店さんに教える、語るといった知識は無いので勉強していきます。