二科展に行ってきました( ゚Д゚)

先日、二科展に行ってまいりました。

東京駅の丸の内から出て少し歩き、千代田線の二重橋前駅から地下鉄に乗り、乃木坂駅で降りると徒歩数分で新国立美術館に着きます。

登坂秀雄先生の作品です。

面白い作品ですね。

お客さんのほとんどは気にしないと思いますが、この作品、だいたいが手作業と、手で持つ工具で加工していますね。時間かかっただろうな。

どうでもよい石屋のコメントでした。

お客さんのほとんどは気にしないと思いますが、浮金ですね、おそらく。

どうでもよい石屋のコメントです。

加工した時間や技術ではなく、作品の見た目や斬新さ、概念の価値を考えて日ごろの業務に活かせないとだめだよな・・・・・・・・

登坂先生は僕たちになじみのある石材を使ってくれるので親しみを感じます。

漫画家さんの展示の前はごったがえしでした。まんが、アニメもすごいですね。

二科展はイメージだけですと非常に敷居の高い感じですが、結構普通な庶民的な感じでリラックスできるので、ご興味のある方は来年9月に行かれてみてください。

中山石の加工の様子です。

中山石を加工している渡辺石材様の工場です。採石場から運んできた原石が並んでいます。

切削機です。一回切削するたびにキズ(ひび)が出ていないかどうかを確認しながら切っているので時間がかかります。

切削が終わったら磨きです。

磨き面も、加工が終わった後丁寧に見直し、キズが見つかったらもう一度すり落とすなど対応します。

中山石はぼちぼちですがコンスタントに製品を出荷しています。

 

昨年の後半以降、浮金の供給が難しくなっているところがあったので、撮影からブログで公開するまでが遅くなりましたが情報提供させていただきました。

ある程度の説明は必要かもしれませんが、国産材の黒という引き出しはありますので、大切にすすめていただけたらと思います。ありがとうございました。

 

中山石の採石場です。大切に。(^^)/

中山石の採石場です。

国産の墓石で黒というと、浮金石と中山石になります。

上の画像の石は全長2メートル程度の石です。ラフターを搬入しないと運べない石です。このような大きな石も少し残っています。

採石の作業は平成22年(2010年)ごろにやめており、在庫の原石を加工して供給している状況です。ただ、見た目、「5年やそこいらじゃなくなんねえんでねえか」とのことです。

黒だとよくやることですが、キズ(ひび)が入りにくいように土をかぶせて直射日光を当てさせないようにしているそうです。

真壁の人も福建省の人も、クンナムやファインのような黒みかげの原石には直射日光を避けるために藁やビニールシートをかけます。黒い石はデリケートです。望月くんの肌のようです( *´艸`)

昔は福島県の黒といえば・・・・・・

鍋黒・ボタン

の2つの高級銘柄があって、その下のランクに浮金や浜通りの石(植田など)やいろいろあり、浮金を扱う業者さんだけでも20社以上あったようなことを聞いたことがあります。

今、このようになっているのでみんなで大切に使いたいですね。

 

浮金石の加工工場です。

浮金石の工場です。画像はGW前のものです。

工場に在庫されていた原石の外寸を計算すると1000才程度ありましたが、この石は切削、磨きをしてみないと売り物になるかどうかがはっきりしない石ですので、時間がかかる石です。

だいたいは切削面までで様子がわかるのですが、磨いたときに細いキズが出てくる時があるんです。僕がイシフクに入社した26年前の時点で、すでに浮金石は磨き製品しか卸売りはしていなかったと思います。そうでなければノークレームでした。

昔でしたら注文よりも1寸ぐらい大きく切削しておき、磨いたときにキズが出てももう一回切ればキズはずせるようにしていたところ、まれに図面よりプラスはいっさいダメ、マイナスも2ミリまでといった依頼が来るのでそこで一気に成材率が下がる。だから、より高く売らないといけなくなる。それはクンナムなど外国材の黒みかげも一緒ですかね。

メーカーさんからは、しばらく浮金石の供給状況はきびしいのでその都度確認の連絡を取ってくださいとのことです。

今はむずかしい状態ですが、また状況も良くなると思いますので、商品のラインナップからははずさず、我慢してお待ちください。