「石屋の大先輩から学ぶこと」実はこんな感じで撮っています。

先日、ユーチューブの撮影がありました。イシフクのユーチューブチャンネルの「石屋の大先輩から学ぶこと」です。

上記の画像は撮影のアングルそのものですが、背景はグリーンの幕です。

このグリーンの幕のところをいろんな画像や動画に張り替えて配信しています。

テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」のMCのバナナマンの2人はグリーンの幕を体にまとって収録していましたね。それとおなじ要領のようです。

いいかげんサムネイルを貼らないと、と思いつつやっていませんが、皆様のおかげでもうすぐ、「石屋の大先輩から学ぶこと リアル版」は60回を迎えます。

ちなみに、〇月〇〇日配信予定の苦労話は半端ではないので、お楽しみにされてください。

また、チャンネル登録、高評価、コメントもいただけると中江社長も望月会長もより張り切ってくれますので、是非宜しくお願い申し上げます。

ベルファストの採石場の画像です。

ベルファストの採石場の画像を取引先に送ってもらいました。

おそらく中国のメーカーの機械だと思いますが、大口径切削機をだーーーーっと走らせて石を採る工法です。この工法はここ十数年で一番よくみられる採石場の工法です。同じ石種の採石場でも新しい取り口になった時などはよくこの工法になっているのをよく見ます。コストパフォーマンスが良いんでしょうね。

ベルファストも古くからある採石場なので、新しい取り口にこの工法をとりいれたのでしょうか。

なぜ今年になってベルファストの原石が安いのか??

まだそれほど確証はありませんが、地元の人より中国人の作業員が増えたと。それでコストが下がり、成材率があがったとのことです。

もう少し聞き込みしようかと思います。

とりあえず、ベルファスト、今はおすすめです。

 

今年すすめて良いと思っている石:ベルファスト

この期に及んで「ベルファスト」をすすめる?と思う人もいるかもしれません。

建築材、墓石材、長年にわたり常識的に使われてきた石材です。

この数年間、墓石工場にはあまり流通していなかったと思われたのですが、今年は普通にあります。↑の画像は工場ではなく福建省の原石商社の置き場です。

材質もそこそこ。そして、なぜか単価が手ごろ。これがすすめようと考えた理由です。

弊社の現在の卸売り単価ですと、インドの〇○○よりも5000円/切以上安いです。

先ほどの福建省の原石商社は大手ですので情報はそんなにマニアックではないと思います。気になるという方はお取引先の卸業者様にお問い合わせされてください。

 

「石の目利き」的な実力

一昨日、新石種の実験の話をしましたが・・・・・・・・

僕ら石材卸問屋は、金額・納期・品質以外での価値は、

・石の銘柄当て

・石の経年変化の説明

このあたりは大きな一つの要素ではないかと思います。

クンナム系の石などキズが出る黒の石材は特に「目利き」的な実力がないと石材店さんには相手にされません。また黒系の販売キャリアが浅い状態でありながら知ったような顔をして売るのは危険です。逆にその実力が評価されれば金額が安くなくても受注できる場合がたまにあります。僕もこういったところで仕事をいただけたことが何度もあります。もう20年近く前の話ですが。

自慢ではありませんが、弊社は静岡県全域で墓石の卸売りを営んでおり、東部は北関東や東北に似た文化で「黒・10寸・11寸・ごひら」。中・西部は愛知県より西の文化で「白・8寸・9寸」。といった感じで石を扱うことになり、大げさかもしれませんが日本全国を商圏にしているような石種のラインナップかと思いますし、西と東では競合する卸売業者さんはかなり変わります。

今は営業ばかりやっているわけではないので少し「石の目利き」的な実力はちょっと落ちたかなー。

こんな話、石屋さん以外誰がわかるんだーってところで終わります。自己陶酔。

(´-`).。oO

石産協宛てに中国から祝電が\(◎o◎)/!

一昨日の(一社)日本石材産業協会の定時総会に対し、中国の方から祝電が届いておりました。1枚目はアモイの組合から。

2枚目の祝電は恵安の組合からです。

厦門の組合長さんは「英良」という、建築石材の大会社の社長さんです。水頭という建築工場の密集地にメチャきれいな板材の展示場を持っています。展示場の中にはカフェみたいなところもあります。

恵安の組合長の「有志」という墓石工場の老舗の社長さんです。

防塵設備などあります。福建省の工場の努力( ゚Д゚)

3月のブログにも載せましたが、非常に工場の管理と品質管理を頑張っている会社です。

 

石材の卸の方、もし今度会うときがありましたらお礼を言っておいてください。

劉さん、王さん、ご配慮いただきありがとうございました。

(一社)、(株)、自分個人の存在理由、そして向かう先は・・・・・・・

明日は(一社)日本石材産業協会の定時総会です。

この業界団体の正式な設立は確か2001年11月1日だったと思います。

「自分の店を、会社を、この業界を誇りに思えるように」また「立派な形で後継者に引き継げるように」といった感じの言葉がつづられたチラシがまわっていたような記憶があります。

あれからもうすぐ23年経つということですね。

設立時のメンバーで、尚且つ現在もこの協会で役をやっている人はもうほとんどいないのではないかと思います。川本さんぐらいでしょうか。世代も変わり、だいたいは新しい顔ぶれになっています。

会社も同じですが、どのような価値があってこの協会が存続してきたのか。

石産協の良いところ、良くないところ、あると思います。

会員が減って大変じゃないかと心配する人もいるようですが、この時期に入会する石材店さんもいます。理由はいろいろあるかと思いますが、やはり苦しい墓石市場の中で、今までの視野にはなかった人材、人脈、情報みたいなものを求める人も少なからずではないかと思います。

自分は石産協を見つめ直す前に自分の会社が存続してきた理由や功罪を見直さないとだめなはずですが、なかなか難しい。存在理由、そして向かう先は・・・・・・

「イシフクと付き合ったおかげで繁栄したよ」という人にインタビューしないとわからないな、こりゃ。一人ぐらいいるだろう、きっと。

そういう人が仮にいたとしたら、まずその数少ない人のためにベストを尽くす会社にしないと。

 

 

 

中山石の加工の様子です。

中山石を加工している渡辺石材様の工場です。採石場から運んできた原石が並んでいます。

切削機です。一回切削するたびにキズ(ひび)が出ていないかどうかを確認しながら切っているので時間がかかります。

切削が終わったら磨きです。

磨き面も、加工が終わった後丁寧に見直し、キズが見つかったらもう一度すり落とすなど対応します。

中山石はぼちぼちですがコンスタントに製品を出荷しています。

 

昨年の後半以降、浮金の供給が難しくなっているところがあったので、撮影からブログで公開するまでが遅くなりましたが情報提供させていただきました。

ある程度の説明は必要かもしれませんが、国産材の黒という引き出しはありますので、大切にすすめていただけたらと思います。ありがとうございました。

 

中山石の採石場です。大切に。(^^)/

中山石の採石場です。

国産の墓石で黒というと、浮金石と中山石になります。

上の画像の石は全長2メートル程度の石です。ラフターを搬入しないと運べない石です。このような大きな石も少し残っています。

採石の作業は平成22年(2010年)ごろにやめており、在庫の原石を加工して供給している状況です。ただ、見た目、「5年やそこいらじゃなくなんねえんでねえか」とのことです。

黒だとよくやることですが、キズ(ひび)が入りにくいように土をかぶせて直射日光を当てさせないようにしているそうです。

真壁の人も福建省の人も、クンナムやファインのような黒みかげの原石には直射日光を避けるために藁やビニールシートをかけます。黒い石はデリケートです。望月くんの肌のようです( *´艸`)

昔は福島県の黒といえば・・・・・・

鍋黒・ボタン

の2つの高級銘柄があって、その下のランクに浮金や浜通りの石(植田など)やいろいろあり、浮金を扱う業者さんだけでも20社以上あったようなことを聞いたことがあります。

今、このようになっているのでみんなで大切に使いたいですね。

 

輸入品がなくなっても困らないぞ。全国石材技能士会総会でした。

月曜日は全国石材技能士会の総会が福島県の郡山で開かれました。

全国的に実績のある有名な方が揃っています。この方たちの力で技能グランプリや各地の技能検定が運営されているのですね。

講演は安積国造神社の宮司さん。安積艮斎先生のご子孫です。艮斎先生は吉田松陰など明治維新の時代に活躍した人たちに教えを説いたことで有名な人です。

僕もこの神社は何度もお参りしたことがあります。超まちなかです。会場のホテルから歩いて3分。

懇親会も盛大。活気は大切ですね。

福島商業のチアリーダー部が余興で呼ばれるってすごい。

翌日は江持石の採石場と白河の小峰城を見学するという有意義なツアーもありました。

あらためて全国団体はすごいなと思います。

 

・・・・・・・良いものをつくれば売れるという簡単な時代ではないですが、もし万が一、中国が台湾を攻撃するようなことがあって輸入ができなくなったら、こういった活動が生きるかもしれません。サポートしていきたいですね。

 

浮金石の加工工場です。

浮金石の工場です。画像はGW前のものです。

工場に在庫されていた原石の外寸を計算すると1000才程度ありましたが、この石は切削、磨きをしてみないと売り物になるかどうかがはっきりしない石ですので、時間がかかる石です。

だいたいは切削面までで様子がわかるのですが、磨いたときに細いキズが出てくる時があるんです。僕がイシフクに入社した26年前の時点で、すでに浮金石は磨き製品しか卸売りはしていなかったと思います。そうでなければノークレームでした。

昔でしたら注文よりも1寸ぐらい大きく切削しておき、磨いたときにキズが出てももう一回切ればキズはずせるようにしていたところ、まれに図面よりプラスはいっさいダメ、マイナスも2ミリまでといった依頼が来るのでそこで一気に成材率が下がる。だから、より高く売らないといけなくなる。それはクンナムなど外国材の黒みかげも一緒ですかね。

メーカーさんからは、しばらく浮金石の供給状況はきびしいのでその都度確認の連絡を取ってくださいとのことです。

今はむずかしい状態ですが、また状況も良くなると思いますので、商品のラインナップからははずさず、我慢してお待ちください。