現在の墓石の90%以上は輸入品、特に中国、福建省から供給されているという認識で間違いないでしょう。(インド、アフリカ、スウェーデン、日本などの石材の福建省加工ももちろん含まれます。)
2012年ごろのワールドビジネスサテライトでは、福建省の特集があり、「世界中で使われる石製品の60%がアモイ港から出荷される」ってやっていましたね。今はもう少しシェアは下がっていると思いますが。
墓石関連の業界紙では年に何度か輸入実績のデータが掲載されます。僕たちはこの輸入実績のデータイコール墓石市場そのものととらえています。もちろん「国産、国内加工品なんか」と思っているわけではなく単純な現状認識です。
残念なことですが、2023年の上半期の輸入実績(中国→日本の石製品)の金額は前年比でほぼ同じか数パーセントダウンでしたが8月以降は激しくダウンしています。余裕で前年比10%以上のダウンです。
良い悪いの話ではありませんが、昭和40年代ぐらいまでは石屋さんといえば、墓石以外にも外壁や灯篭などもたびたびつくっていた(今はみかげ石の取り扱いが多いですが、凝灰岩など軟石も結構扱っていたのでしょう。)のでしょうが、現在はほとんどの方が「墓石販売業者」なので上記のデータと真っ向から戦っている状態かと思います。
決定的な打開策が発見できていない中、あまりマイナス思考になってもいけませんが、良くない情報でも正しい情報としてしっかり認識した方が、知らずにがむしゃらにやる人よりも効率的に体と精神を動かすことはできるかと思います。
知っているだけじゃだめですけどね。(#^^#)